ヤマハC6 ハンマー交換

2012.11.23

ヤマハグランドピアノC6、新品製造から13年位の通常ならまだまだ新しい部類ですが、このピアノは相当に弾き倒されてハンマーはぺっちゃんこ、弦は度々断線し、相当にくたびれて、今回、ハンマー交換を実施しました。そしてこのピアノに新しく使うハンマーはヤマハ純正部品ではなく、ドイツ、レンナー社製のハンマーを使用しました。レンナー社のハンマーを使用するのは3回目です。日本で使用した事があるのですが、正直、品質は良くありませんでした。ハンマーヘッドの穴あけの角度、一つ一つのハンマーの幅、そして硬さ、そのどれも今ひとつで、正直あまり期待していませんでした。ただ、ヤマハの純正より値段が半分以下で手に入る事だけがメリットだったと思っていました。しかし、こちらフランスで仕入れると、その品質は今まで日本で仕入れたものとは全く違う非常に品質が高い物でした。こちらでも値段は日本で仕入れたものとほぼ同じてす。この品質なら何も高いお金を出してヤマハの純正を買う事はないなあと思う位素晴らしいハンマーでした。第一整音をして、整調をして音を聴くのですが、この時点でも結構ないい音がします。そして調律して第二整音をするのですが、楽しくなる位だんだんといい音がしてきます。満足な程の時間はなかったのですが、相当に蘇りました。コンセルバトワールの学生を呼んで弾いてもらい意見を聞きました。ヤマハとは違う音で、不思議な音です。弾く程にだんだん好きになります。と、褒めていただきました。このピアノは、早速コンサートで使われます。でもその音は僕は帰国した後で聴く事が出来ません。また次回渡仏の時会いたいです。

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