今年になり一回目のタケモトピアノに出勤させていただき、韓国製のサミックというピアノのフルコンサートピアノを手入れさせていただきました。このピアノは、先月、このホームページにて入荷されて来たところをご紹介させていただきました。サミックというピアノをご存知の方は沢山いらっしゃると思いますが、フルコンサートピアノを見たり弾いたりさせた事のある方は少ないのではないかと思います。僕自身も先月入荷されて初めての出会いで、とても驚き、また親しみも感じました。さて、今日はこのピアノを1日かけて手入れをします。楽器の持ち味はとてもいいものを持っていますが、状態はかなりガタガタで、全ての調整をやり直さなければなりません。ブラケットを外し、鍵盤を外し、鍵盤の調整から細かく1本1本やります。鍵盤の高さも全体がガタガタですから、薄い紙を入れ88鍵盤を1枚の板のようになる様に調整します。それも気の遠くなるような根気のいる作業です。こうして朝から夕方までかけて12工程にもなる調整をしてこのピアノは蘇りました。フルコンサートピアノらしい奥行きのある広いダイナミックレンジの立体感のある音が出る様になって来ました。是非、ご興味のある方は買う買わないは別にして弾きに来てください。お気軽にご連絡下されば、ご案内させていただきます。また他にも今日、C3LAなど、最近のピアノが所狭しと入荷しています。