「ホロビッツとの対話」

2013.3.30

昨日、シアターブラバにて、ホロビッツとの対話という演劇を見てきました。ウラディーミル ホロビッツさんは、僕の最も好きなピアニストの一人で、どんな対話なのか凄く興味があみました。最も僕の親しいお客様より、「凄く良かったから、見といた方がいいで!」と勧められ、かなり期待して行きました。ホロビッツの調律師役、フランツが、渡辺謙、その嫁さんのエリザベス役が、和久井映見、生で見るのはどちらも始めてで、そちらとしても興味がありました。総評としては、三谷幸喜、脚本ですから、笑いが中心で、初めから会場は笑いの渦に飲み込まれている感じで、僕もかなり笑わされました。特に、ホロビッツ役にはそうで、仕草など、DVDで、ホロビッツのインタビューなどを拝見していましたので、凄く特徴を捉えられていて、今回は72歳の頃で、その老いた感じなどはとても良く表現されていました。やはり、三谷幸喜作と言うこともあり、喜劇、コメディとしては最高でした。久し振りにこんなに笑わせていただきました。強いて言わせていただくなら、もう少し音楽の話、ホロビッツが、フランツに、ピアノにどんな注文をしていたのか、どんなピアノが好きだったのか、そんな事も笑わせながらやってくれるともっと良かったかな、と思いました。ホロビッツの人間像が良く描かれていたのかな、あー、こんな人だったんだ、と思わせる作品でした。ホロビッツが晩年、「僕は、平和の大使だ」と言われたのをふと思い出しました。心に残る作品でした。

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