これはある方からお聞きした事実のお話です。ある方が自ら所有するピアノの買い取りを希望され、ある業者に査定を依頼したところ、ピアノのある自宅迄業者の人が来て、ピアノの中のアクション（ハンマー、鍵盤等が付いたメカニズム）を、これを持って帰らないと値段が分からないからと持って帰られたそうです。その直後、僕に連絡をいただき、その業者に直ちに持って帰ったアクションを返してもらう様、そして、今回の査定を白紙に戻すよう強く依頼し、何とか被害は免れました。ピアノを査定する上で、業者がアクションを持ち帰る事は絶対にありません。その業者はその持ち帰ったアクションのハンマー等を依頼もしていないのに勝手に交換し、そして、傷んでいたからと修理代を査定額から差し引き、結果的に市場の買い取り価格よりも安い価格で引き取ろうと言うものです。ピアノの知識としては素人の方々を狙った悪質な業者です。本当にあらゆる業界において悪質な業者というのは存在しています。今やピアノの買い取り業者も多数存在します。ピアノの買い取りは、メーカー、機種、製造番号、この3つでほぼ完結します。あとはメンテナンスの状況、外装の傷等ありますが、アクションを持ち帰る事は絶対にありませんので、どうぞ皆様ご注意ください。