ピアノの中に、…

2013.10.24

調律のご依頼をいただき、お伺いさせていただき、そのピアノは今から40年位前の日本では少し古いピアノでした。早速、外装を開けてみると、少々の事では驚かない僕ですが、久しぶりに少し驚きました。弱音ペダルで使用するマフラーフェルトが殆ど無くなっていて、ブライドルテープと言われる綿で出来た部品が88のうち2・3本残して全部ありません。直感で分かりましたが、ペダルの隙間からネズミが入り、ピアノの中のあらゆるフェルトを食いちぎり、鍵盤の下に集めて、巣を作っていました。僕はこの業界に入り、23年間で、4回目の出来事でした。お客様の意向としては、このピアノが大きな費用をかけなくても使える様になるのであれば、治して欲しいというご意向でしたので、まず今日の作業としては、食べちぎられたフェルト類を掃除機を使い綺麗に掃除して、中途半端に残ったフェルトを綺麗に除去して、必要なフェルト類や部品を発注、もうここまてで2時間以上経過しました。それで、日を改めて出直し、朝から夕方遅く迄かけてなんとか普通に使える状態に復旧しました。写真をもう暫くすると添付させて頂きますが、どちらかと言うとあまり目にいない方がいいかもしれません。でも、今回の修理と調律で、ネズミが入ったとは思えない程中も外もピカピカになりました。

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