ピアノ調律師、国家試験1級受験

2014.1.3

2年前から、調律師が国家資格として認定されて今年で3回目となる、ピアノ調律師職種技能検定1級の実技試験が、昨年12年15日、静岡県掛川市にあるヤマハピアノテクニカルアカデミーで行われ、受験して参りました。僕が何度と無く研修を受けた母校でもあり、もともとアカデミーは、浜松市にあり、ここヤマハ掛川工場内に移り、正直またここにくる事になるとは思っても見ませんでした。集合時間が9時30分と早い事から近くのビジネスホテルへ前泊しました。試験の内容としては、グランドピアノ、アップライトピアノの調律、そして、整調、張弦(玉造)、シャンクフレンジセンターピン交換、ダンパーワイヤー交換、と合計7項目となります。しかし、この項目全てにおいて、僕としては正直申し上げますと、出来て当たり前と言いますか、普段あまりやらない事もありますが、僕がアカデミーの、コンサートピアノコースを受講した内容と比較すると、はるかにコンサートコースの方がレベル的にも高いし、今回の国家試験を受験するにおいて、前持って勉強することは全くありません。普段通りにやればいいところであると思います。しかし、合格者は何故か第1回目、2回目共に受験者数の20%もありません。あーっ、これは相当な落とし穴があるなぁ、と思い、昨年8月に名古屋の民間の調律学校が対策講座がありそれを受講し、備えました。試験当日は全ての試験に全力を尽くしました。悔いはありません。合否の鍵はやはり調律にあると思います。今迄アカデミーで研修を受けてきて分かっているのですが、アカデミーのピアノはいろんな生徒が1日に何回も調律をし、とてもお客様のピアノと比較するとやりにくいというのは既に充分分かっているのですが、それでも特にアップライトピアノの調律はやりにくく、他の受験生の誰もが口を揃えて言っていました。しかしグランドピアノは違い、普段通りに調律する事が出来ました。これも皆、同じことを言っていました。この試験の結果は3月末から4月上旬にかけて打ち出されるとのことです。もし不合格であれば、今年また受験したいと考えています。試験の総評としては、落とし穴に気をつける事と、調律が、80分で2Hzupと時間が少々短いというか足りないと思いますので、これにどう対応するかが鍵となります。

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