いざ、ポーランドへ

2014.3.28

今回の大きな目的のひとつ、ポーランドのカリシュと言う街に行き、「SAP」と言う、ヨーロッパ最大、いや世界一かもしれないピアノの修理工場を訪ねる事、そして今、トラックに積んでいるピアノをそこに預け、修理を依頼する事。でも本当の目的は他にもあるのですが、それは秘密です。とにかく、高速道路を飛ばして一路ポーランドへ。ドイツの高速道路は、ご存知の方も多いと思いますが、アウトバーンと言われる、制限速度の無い高速道路で、自身の安全を確保出来れば、幾らでもスピードだし放題。僕はアウトバーンは3回目で、少し慣れはしましたが、今回はトラックで、道路の条件が揃えば、170kmまではでますが、150kmで、走っていても、物凄い勢いで抜かれます。スピードの感覚が少しおかしくなりますが、逆にフランスでは、制限速度が最高130kmで、あるとこは110kmだったり、至る所にオービスがあり、物凄く神経質にならざるを得ないので、ストレス解消になります。どこまでも続く真っ直ぐな道と道幅の広さで、渋滞も無く、ドイツの横断をしても、到着時間の計算がある程度出来ます。本当に気持ちのいい道路です。約3時間も走ると、そろそろポーランドかなと思いながら走っていると、国境を感じる事無く、むしろ国境には何かしら検問所などの建物もなく、ポーランドに入りました。そして、カリシュと言う街を目指します。ちょっと休憩で、ポーランド国境付近のサービスエリアに入りました。通貨が、変わり、僕はまだ用意していなかったので、クレジットカードで、飲み物などを買ったのですが、ビックリしたのは、その物価の安さ。全てのものが、フランスの半分位の感覚です。タバコも安かったです。そしてまた一路カリシュを目指し、やっとの思いで高速道路の出口が近くなった時、この旅の大きな試練がやって来ました。何と、目的の高速道路の出口が閉鎖されています。僕は目を疑い、出口で、車を停めて確認しましたが、やはりどう見ても出る事が出来ませんでした。今回のナビは、ポータブルのナビはあるのですが、ポーランドでは使えないもので、あとはipadの地図か、紙の地図。しかしipadは電波の状況が悪いとナビとしては使い物にならず、紙の地図に委ねられます。しかし、目的の高速道路の出口から行きすぎると、次の出口がなかなか無くて、結局、35kmは走って出る事が出来ました。出口を出て、地図を隣で見て頂きながら車を走らせるのですが、目の前にはけもの道の様な、ろくに舗装されていないような、しかも離合がギリギリできる位の狭い道、そして時間も7時を過ぎ、暗くなって来ました。一気に不安な気持ちになり、このまま目的地に到着出来ず、車に野宿する決意もしました。やはり最大の不安は、ここはポーランドで、言葉が通じないと言う事です。周りを走行している車も殆ど無く、大丈夫かなと思いながらひたすらあぜ道を走り続けると、何とか目的の国道11号戦に出る事が出来た時は、心の底から嬉しい気持ちが込み上げて来ました。でもここから、今晩のホテルまでは、まだ、100km以上あります。片側1車線の2車線道路で、トラックが多く、なかなか前に進まず、ホテルに到着したのは夜の9時30分頃でした。本当にお疲れ様でした。ホテルのレストランで、ポーランドのビールと田舎料理で、乾杯! しっかり寝て、朝食をとり、辺りを散歩する時間も無く、約10分で目的のSAPの工場に到着しました。

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