パリにて早速、サンルイ島へ

2014.3.31

パリに帰る途中、空港で僕だけ降ろしてもらい、レンタカーを借りて、1人でパリへ、その翌日朝一番、パリ市内4区のサンルイ島へ、フランスのご家庭に調律に伺わせていただきました。ご主人がフランス人、奥様が日本人で、実は、前回の僕の渡仏の直後に、調律のご依頼をいただき、今度の渡仏の際には是非と、かなりお待ちいただいて、お客様も僕も念願の訪問でした。このサンルイ島は、パリの中でも古い建物が多い地域らしく、お客様の住まれるお宅も、築600年のお宅とお聞きしました。お持ちのピアノは、ヤマハのC3 今から20年くらい前の製造のピアノです。僕はまず、椅子に腰掛け、少し弾いてみます。空気の乾燥具合が、日本と違うせいか、日本で弾くヤマハのピアノとはやはり少し違って聴こえます。そして、窓から見える風景は、パリのこの地域独特の風景で、音楽をするには最高の環境と感じさせられます。今日はこのピアノの状態のカルテを自身の頭に書くつもりで、先ずは、調律を丁寧にさせていただく事を最優先し、お話などをいていますと、3時間半位、知らない間に経過していました。状態としては、細かいところで、いろんなところで疲労を感じ、僕は今回お金儲けをしに来たわけではないので、今回の滞在中にもう一度お伺いさせていただき、ピアノのタッチで最も重要な調整を時間の許す限りさせていただきました。幾つか提案もさせていただき、お客様のピアノに対する要求のレベルが高い事を考慮しますと、弦とチューニングピン、ハンマーASSYを交換させていただくのが1番かと考えますが、お客様の意向に沿って、次回もお会い出来るなら、ベストを尽くしたいと思います。

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