ロシア製 エチュードピアノ

2014.10.11

先日、お客様のお宅にて、ロシア製のエチュードと言うピアノを調律させていただきました。エチュードは、メーカーなのかピアノの名前なのかは分かりません。僕はいろいろなピアノを見てきましたが、初めての出会いでした。大きさもU1系とスピネットピアノの間位の背の高さです。そして、鍵盤の下を掃除しようと鍵盤を外すと驚くことが、鍵盤の下の棚板の材質がツルツルの鏡面艶出しの化粧材が使われていました。何故こんなところにこんな木材を使うのか?外装の木材も恐らくアメリカンウォルナットだと思いますが、バブリーな匂いのするピアノです。お客様からもこのピアノはハンドメイドで作られたと聞いていますが、その感じがピアノの内部の創りにも随所に見て取れます。例えば、チューニングピンの位置を決める穴あけも、弦の間隔も微妙に不揃いな感じがしました。恐らく、製造はラインを使用せず極少量の生産されたピアノなのだと思います。そして、音もタッチ感もヤマハともカワイとも違う独特なもので、好き嫌いはあると思いますが僕は面白いピアノで好きです。

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