オーバーホール第1日目、鍵盤ブッシングクロス張替え

2015.3.24

さて、今日からグランドピアノ、YAMAHAのG2E、約35年前のピアノをオーバーホールさせて頂くことになりました。喜んでいただけます様にまずは丁寧な仕事を心掛けます。1つの作業を綿密に出来る限り精度を上げて行きます。そう、ピアノのこういう仕事は細かい事の積み重ねで良い楽器となっていきます。まずは鍵盤のブッシングクロスの張り替えを行います。これをすることにより新品のピアノの様なタッチが蘇ります。でも本当に細かい作業の連続。1つの鍵盤の支点と力点の部分に木と金属が当たって雑音にならないようにフェルトが貼ってあります。数にして88鍵盤ありますから176箇所にもなります。丸2日かけ、もともと貼られていたフェルトを剥がして新しいフェルトを貼っていきます。良いタッチを作る上でとても大切な作業です。これが徐々に磨り減ってきてフェルトがなくなってきたり或いは経年変化により硬化してしまい雑音になってしまいます。

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