音が立っている

2012.8.21

昨日、かれこれ18年間、調律でお付き合いさせていただいている、ある音楽大学の先生の御宅に行ってきました。僕が独立して初めてお会いいますので、いろいろとお話をして、調律させていただき、試弾していただいて先生曰く、「音が立っている」 とても気持ちいいですね! と言っていただきました。ここ数年、僕の成長を見てとっていただいて、とても感謝しています。音が立っている!といってもどういう事か分からない方が沢山おられると思います。また、理解される方は、これは大切な事と思われると思います。「音が立っている」を、「遠くで音が鳴っている」「上の方で音が鳴っている」等いろんな表現があります。でもこれは技術者のピアノやお客様に対する思い入れだと思います。綺麗な音にしよう!という気持ちが大切です。調律師として駆け出しの頃は、技術の向上で随分悩み、ある程度出来たと思うと、今度は「音が沈んでいる」「音が伸びない」「音がつまる」など技術の先輩方や専門家の方に批判いただきました。やっとここ数年、そういうお仕事が出来るようになったかなと思えるようになりました。ここからです。ここから更に勉強し、熟成させていかねばならないと思います。まあ、技術はずっと一生勉強ですね!自分自身で勉強し、それをお客様にご批判いただきそこで勉強し、向上できるのは幸せを感じます。そしてご批判いただけるお客様にこのホームページを通じて、お一方でも多く出会える事を願うばかりです。僕はお一方のお客様と長いお付き合いをさせていただきたいと思いますし、そうでなければこのお仕事は成り立たないと思います。喜んでいただけるお仕事をさせていただける様にこれからも一生懸命頑張ります。

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