お客様よりアップライトピアノの右のペダルを踏むと「カチッ」っと音がします。と連絡があり、行ってきました。大体の想像はついていて、それ程難しくないと思っていたのですが、ところが、意外に鳴っているところを特定するのが手こずってしまいました。結局、右のペダルを全部分解してやっとの思いで鳴っているところを特定でき、処理することができました。2時間あれこれやっているとかかりました。解決できてお客様以上に僕の気持ちがスッキリした瞬間でした。20年前のまだ比較的新しいピアノですが、部品の経年変化によるものでした。ピンポイントに鹿革をかまして雑音処理をしました。調律師のお仕事で1番難しいのが、この様な雑音処理です。特定、あるいは不特定の鍵盤を弾くと「ビーン」とか「ジー」など共鳴雑音は、出るとき、出ない時があり、処理することが本当に難しいことがあります。勿論、簡単に治る事もあるのですが、やはり大変な事が多いように思います。奥歯に物が詰まった様な感覚と言うのでしょうか。取れた時、何とも言えないスッキリ感があります。今日はかなり必死になっていて写真を撮るのを忘れていました。ペダル内部がバラバラになったところを皆さんにお見せしたかったですが、また次回。