これからの冬場の湿気

2012.10.27

ピアノにとって高湿はやはり大敵です。梅雨の季節の湿気が多いのは皆様ご存知ですが、冬場も部屋のサッシが結露したり、玄関のドアの内側がびしょ濡れになったりということを経験なされた方も少なくないのではと思います。暖房機をガスファンヒーターを使われる方もいらっしゃると思います。そういった湿気でピアノが結露するような事があるとやはりピアノに悪影響があります。本当にいろんなケースがありますが、ピアノがカビの匂いがしたり、弦が錆びたり鍵盤が下がったままになったり、そして音がモコモコ、こもったり、これはかなりひどい症状で、出来れば避けたいです。僕は調律にお伺いさせていただいた際に場合によっては除湿剤をいれさせていただきます。これはアップライトピアノの場合にお勧めさせていただきます。グランドピアノの場合は諸事情によりお入れする場合もございますが、基本は除湿機をお勧め致します。理想的にピアノのお部屋は湿度50~55%、気温25度の日陰になるところに置かれる事です。直射日光も、塗装が焼けたり、木部の接着剤がニカワギレを起こし、雑音になったりします。まずは、出来るだけ正確に計れる温湿度計をピアノの付近の壁等に設置されて、湿度が60%を超えてくる場合、グランドピアノをお持ちの場合、やはり除湿機を設置される事を強くお勧めします。アップライトピアノでも結露がひどい場合等、お勧めします。家電量販店には様々な価格帯の品揃えがありますが、あまり低価格のものだと、音がうるさかったり、熱を発して、夏場の冷房に影響することがあるので、ご購入の際、考慮されるといいと思います。それから冬場は基本的に乾燥する季節で、家の中で生活していて、喉がカラッカラッに乾いて痛くなる程の経験を僕もしていますので、加湿機を設置されるケースが多く僕も使っていますが、ピアノにとって加湿機は本当に絶対駄目と思っていたのですが、最近のS社やP社から出てる加湿機はこれ迄のスチーム等で加湿していたものと全く別のもので、デジタルで加湿していく感じで、人にもピアノにも優しいものです。実際僕は、ピアノの周辺で、この加湿機を使用しています。これは素晴らしい機械です。

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