よくあるご質問

[Q1] 調律とはどんなことをするのですか?
[A1] 調律は、ピアノの弦や弦を止めているピンを調整する事で、各鍵盤の音程を正しく整える作業です。1鍵1鍵の音がぴったり合うように微妙な違いも聞き逃さずあわせていきます。
[Q2] 整調とはどんなことをするのですか?
[A2] 整調は、各鍵盤の高さや重さ、戻りなどのタッチを調整する作業です。様々な演奏に対応するアクションの状態や、鍵盤、ペダルの動きを調整します。
[Q3] 整音とはどんなことをするのですか?
[A3] 整音は、全体の音のバランスを整えたり、お客様のお好みに合わせた音色に調整する作業です。弦をたたくハンマーの状態を調節したり、ハンマーのフェルトの部分に針を刺したり、ペーパーをかけて形状を整えることで美しい音色に整えます。
[Q4] どうしてピアノは調律が必要なのですか?
[A4] ピアノのメカニズムを簡単に説明すると、ピアノ線が1台のピアノに230本張ってあり、1本当たり約90kg、1台で約20tもの張力がかかっています。この弦をハンマーでたたきます。でもそれだけでは小さな音にしかならないので、弦のうしろに響板という大きく響きやすい板に音をあてることにより、大きな音になります。1本約90kgで引っ張っている弦をたたくため、また中音から高音にかけては3本の弦を1つのハンマーがたたいてひとつの音を出すので、演奏で何千、何万回たたくうちに張力のバランスが狂い音がずれてるのです。
また、ピアノの弦は金属でできています。これは外気の温度の変化によって伸び縮みします。たとえば、電車の線路には継ぎ目に隙間があるのですが、これは夏になると気温が上がるため線路が微妙に伸びて隙間が小さくなり、冬はになると気温が下がり、隙間が広くなることで線路の状態を保っているのです。ピアノの弦もそれと同じで原理で、室内におかれているピアノは、夏になって気温が上がるとエアコンを入れることが多くなり室温が下がり弦が縮んで音が高くなります。冬はその逆で低くなります。このように夏と冬でピアノの音は微妙に違います。ですから、ほとんど使用されていないピアノでも1年もすれば狂いが生じてきます。その調律の頻度も様々で、コンサートで使用するケースはその都度必要ですし、3カ月に1回、半年に1回の必要な場合もあります。この頻度はお客様が決めることがほとんどですが、先ほどの季節によって狂うことから1年に1回は必要だと考えます。
一般的な使用頻度の場合、定期的に手入れをされていればいい音が長持ちします。1台のピアノは手入れを続ければ一生、いや2世代、3世代でも使えるのです。
1台のピアノがそこにある限り、お手入れ(調律)は必要不可欠だと考えます。20年培い勉強した技術を1台1台のピアノで提供させていただきますので、ご安心しておまかせください。
[Q5] 自動演奏付ピアノやサイレントピアノも手入れが必要ですか?
自動演奏やサイレントの付いたピアノは、機械のメンテナンスが必要不可欠です。機械は壊れる時は何の前触れもなく、突然壊れることが多いように思います。その故障を1日、1年でも遅らせるのも、普段のメンテナンスだと思います。一般的な電化製品のパーツの供給期間はおよそ8年位ですが、ヤマハのピアノプレーヤーやサイレントの場合はそれ以上の期間が経っていても、直せるケースが多いです。

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